出版社内容情報
「なりすまし取引の安全保護」という現代的課題の解明に向けて、表現代理類類推適用法理の妥当性と要件論を中心に論究。「なりすまし取引の安全保護」という電子取引に関わる現代的課題の解明に向けて、リーディング・ケースとしてのドイツにおける判決を基軸に据え、日独における表見代理類推適用法理の妥当性と要件論を中心に論究する。
臼井 豊[ウスイユタカ]
著・文・その他
目次
第1章 電子取引時代の到来によるなりすましと表見代理の類推適用法理の形成・展開―BGH2011年5月11日判決前夜までのドイツの法状況について
第2章 わが国におけるなりすまし取引と表見代理類推適用論―電子取引と立法化を視野に入れて
第3章 インターネット取引上のなりすましへの表見代理類推適用の要件論と妥当性―BGH2011年5月11日判決を中心に
第4章 白紙書面の濫用補充と交付者の法的責任―電子取引上のなりすまし問題を解決する手がかりを求めて
第5章 電子取引上のなりすましにおける“同一性外観責任”論の発展的展開―BGH2011年5月11日判決を契機とした発展的学説を中心に
今後継続する研究に関して―最終結論をめざして
著者等紹介
臼井豊[ウスイユタカ]
1970年奈良県生まれ。1992年同志社大学法学部法律学科中退(3年生修了での大学院飛び級進学)。最終学歴:同志社大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了、博士(法学)。現在、立命館大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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