目次
1部 平和とは何か(平和学とはどのような学問か;平和概念の歴史的展開;平和主義の概念)
2部 非暴力の思想と運動(非暴力抵抗の進展;ガンディーの非暴力主義;M.L.キングと公民権運動;ジーン・シャープの非暴力理論)
3部 戦争をなくすための思想と構想(戦争はなぜ起こるのか;世界連邦思想の検討;非暴力防衛の可能性;日本国憲法の平和主義;地球市民社会と平和構築)
著者等紹介
寺島俊穂[テラジマトシオ]
1950年東京都生まれ。1973年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1978年慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。現在、関西大学法学部教授、法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かもろうる
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教科書として指定されて読んだ本。教科書的な編纂でやや読みづらかったが、とても有意義なものであった。戦争放棄とは、非暴力にあるという視点にたちその歴史的背景やその実用性証明をはっきりと論じられている。特に戦争について正当理論が多くの人々に浸透しつつあるなか、いや浸透しつつあるだからこそ、戦争には戦争をもって解決する。暴力にかえすものは暴力という見方を変えるべきではないかという考え方に深く興味が惹かれた。ただ綺麗事や正当的な理由を振りかざすだけではなく個人が如何にして平和と向き合うかを考えさせられた一冊。2016/01/25