内容説明
新たな「安全保障」法制によって、日本は「戦争をする国」へと変わるのか?!“解釈改憲”による違憲な法整備を検討するとともに、立憲平和主義の根幹を揺るがすこととなる“明文改憲”についても批判的に考察。歴史的岐路に立つ私たちへの著者渾身の警鐘。
目次
序章 「安全保障」法制の動向と問題点
第1章 憲法9条と集団的自衛権
第2章 安保法制懇報告書の集団的自衛権論
第3章 閣議決定による集団的自衛権の容認
第4章 特定秘密保護法の批判的検討
第5章 自民党の改憲草案がめざすもの
第6章 東アジアにおける平和の条件と課題
著者等紹介
山内敏弘[ヤマウチトシヒロ]
1940年山形県に生まれる。1967年一橋大学大学院法学研究科博士課程修了(法学博士)。獨協大学教授、一橋大学教授、龍谷大学教授を歴任。現在、一橋大学名誉教授、獨協大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kadoyan
1
集団的自衛権の行使容認をした安保法制懇、そして閣議決定の問題点を整理。集団的自衛権の確立経過も歴史的にあきらかにし、日本の憲法解釈もひもときながらあきらかにした。後半では、特定秘密保護法とともに、自民党の改憲草案の問題点にも言及。最後に、平和憲法の普遍的意義をあきらかに。日本国憲法に込められた平和主義と立憲主義、この表裏一体の関係が、世界でも流れになりつつある。この先進性を自覚しながら、世界と逆行する改憲の流れをとらえ、戦う必要があると実感。確かに論点を余すところなく示した著書渾身の一冊だと思う。2016/01/02
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