中公文庫<br> ナチを欺いた死体―英国の奇策・ミンスミート作戦の真実

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中公文庫
ナチを欺いた死体―英国の奇策・ミンスミート作戦の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 579p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122071735
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C1122

出版社内容情報

1943年4月のある朝、スペインの漁師ホセは、海面に人間らしきものが浮いているのに気づいた――

チャーチルの諜報チームの計略どおり、死体は敵陣に回収される。その「実在しない男」がまとっていた偽情報がヒトラーを惑わせ、やがて大戦の趨勢を変えてゆく。

トランクに眠っていた立案者のメモや、時を経て機密解除になった極秘文書により、最も奇想天外ながら最も成功した欺瞞作戦の全容が明らかに。

内容説明

「死人なら口を割る心配は絶対にない」。調達した遺体に、上陸攻撃に関する偽情報をまとわせ、敵陣に流れ着くよう海に流す―推理小説をヒントに英情報部の変わり者たちが仕掛けた大芝居が、ヒトラーを惑わせ、やがて大戦の趨勢を変えてゆく。最も奇想天外ながら最も成功した欺瞞作戦を描いた、傑作ノンフィクション。図版多数収録。

目次

イワシ漁師
らせん的思考回路
一三号室
目標はシチリア
実在した男
小説的アプローチ
パム
蝶の収集家
親愛なるアレックス
卓球を愛し、国を裏切る
埋蔵金の探索人
ケーキを焼いたスパイ
ミンスミート、出航
ビルのお別れパーティー
甘美にして優美なり
スペインでの追跡
キューレンタールの大手柄
ミンスミート、消化される
眠れぬヒトラー
セラフとハスキー
紅茶を一杯
すべて丸呑みに
ミンスミート、公表される
後日談

著者等紹介

マッキンタイアー,ベン[マッキンタイアー,ベン] [Macintyre,Ben]
イギリスの新聞タイムズでコラムニスト・副主筆を務め、同紙の海外特派員としてニューヨーク、パリ、ワシントンでの駐在経験も持つ

小林朋則[コバヤシトモノリ]
翻訳家。筑波大学人文学類卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ブラックジャケット

12
第二次大戦で連合軍のヨーロッパ反抗の口火となったシチリア島上陸作戦をイギリス諜報部視点で描いた、奇想天外な作戦のノンフィクション作品。つまり上陸地点のシチリア島から独伊軍の眼をそらすのが目的。作戦の立案はモンタギューとチャムリーで、上陸作戦の情報が入った鞄を死体につけて スペインの海岸に漂着させる。これにはイアン・フレミングも一枚噛む歴史トリビアも。死体には物語性を付随させて、本物の英軍将校に近づける。スペインの官憲からナチスドイツの情報部へ、半信半疑の内にリアルな情報として成功に導く。戦史秘話の快作。 2022/04/04

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

9
本来なら脇役であったはずの作戦なのだろう。奇抜なアイデアと、無駄に見えるほど細部に拘った計画。準備はあまり気分の良いものではない部分もあったようだが、中心人物二人は終始楽しんでいた。とにかくスパイが多すぎる。実在のスパイ、実在しないスパイ。ダブルスパイ、ひそかな裏切り者。。。 何とも殺伐とした人間関係を実は覚えきれなかった。計画は偶然もラッキーもアンラッキーも、誤解も含めてまあまあ上手くいったのだろう。戦後の利権(?)も錯綜していて呆れるほかない。面白かった。。。のかな。2022/03/15

Masaaki Kawai

6
おもしろかったなー!張り巡らされたスパイネットワーク、二重スパイ…通信は傍受されてる前提、それを逆手に偽情報を流したり、相手も読み解くやろうと罠を仕掛けたり…疑念と信頼が入り交じってもう!入念に準備するけど、抜けてたり、相手が騙されてくれるの頼みやったりっていうのも人間味があるし、1人1人の背景まで丁寧に描かれてるから、皆がイキイキとしてくる。架空のスパイネットワークを仕立てたガルボとか、ナチス高官やのにナチス崩壊を目論むフォンレンネが気になった。007も実在するイギリス情報部に元ネタがあったのか2022/03/29

じぇろポーta

4
生前誰にも顧みられることのなかった男が、死体になってのち戦争に貢献って部分がどうにもグロテスク。ユダヤ系のナチススパイ(敗戦後も色々あって逃げ切る)や卓球愛好家(というより創設者)兼ソ連スパイのイギリス紳士(終戦後も色々あって逃げ切る)など、人間は一筋縄ではいかないなあとしみじみ。この作戦が大戦の趨勢にどれほどの影響を与えたのか正確なことはわからないが、シチリア上陸作戦に参加した英米軍兵士の犠牲を減らしたのは間違いないだろう。本当に「事実は小説より奇なり」を地で行く話。2023/08/26

てっちゃん

3
大変面白いノンフィクションだった。結局は、情報を得ただけでは意味がなく、それを冷静にどう評価するかが重要だと言うことだろう。ナチにはそれが出来なかったということ。現代にも通じるものがあると思う。2022/05/26

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