出版社内容情報
1943年4月のある朝、スペインの漁師ホセは、海面に人間らしきものが浮いているのに気づいた――
チャーチルの諜報チームの計略どおり、死体は敵陣に回収される。その「実在しない男」がまとっていた偽情報がヒトラーを惑わせ、やがて大戦の趨勢を変えてゆく。
トランクに眠っていた立案者のメモや、時を経て機密解除になった極秘文書により、最も奇想天外ながら最も成功した欺瞞作戦の全容が明らかに。
内容説明
「死人なら口を割る心配は絶対にない」。調達した遺体に、上陸攻撃に関する偽情報をまとわせ、敵陣に流れ着くよう海に流す―推理小説をヒントに英情報部の変わり者たちが仕掛けた大芝居が、ヒトラーを惑わせ、やがて大戦の趨勢を変えてゆく。最も奇想天外ながら最も成功した欺瞞作戦を描いた、傑作ノンフィクション。図版多数収録。
目次
イワシ漁師
らせん的思考回路
一三号室
目標はシチリア
実在した男
小説的アプローチ
パム
蝶の収集家
親愛なるアレックス
卓球を愛し、国を裏切る
埋蔵金の探索人
ケーキを焼いたスパイ
ミンスミート、出航
ビルのお別れパーティー
甘美にして優美なり
スペインでの追跡
キューレンタールの大手柄
ミンスミート、消化される
眠れぬヒトラー
セラフとハスキー
紅茶を一杯
すべて丸呑みに
ミンスミート、公表される
後日談
著者等紹介
マッキンタイアー,ベン[マッキンタイアー,ベン] [Macintyre,Ben]
イギリスの新聞タイムズでコラムニスト・副主筆を務め、同紙の海外特派員としてニューヨーク、パリ、ワシントンでの駐在経験も持つ
小林朋則[コバヤシトモノリ]
翻訳家。筑波大学人文学類卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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