内容説明
思考の見取り図を提示し、次世代の平和を構想する。平和を考えるための名著を詳解した書評集の決定版!
目次
暴力の根源を考える
経験としての植民地と戦争
グローバル化と構造的暴力
内戦と地域紛争の現実
情報メディアと文化的暴力
日米安保と沖縄
日本国憲法と平和主義
格闘としての平和思想
世界秩序と平和構築
国際協力の新しい在り方
核軍縮とその可能性
近代テクノロジーと平和
新しい世界/文明のために
日常からの平和構築
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
15
平和という一つのテーマのもとに、軍事や政治に留まらず、芸術や心理学まで多種多様なテクストを紹介し、しかもそれぞれの解説文のレベルも高い。何せ平和学という題名でブローデルの地中海まで言及されているのである。平和学の主要概念である「構造的暴力」を意識してか、さまざまな暴力論が紹介されていて、単なる理想主義に留まらない良質のブックガイドになっている。コラムも、現実主義に現実それ自体の複数性、矛盾性によってブレーキをかけ、現実主義を取り込んだ平和主義の可能性に論及していたりとどれも面白い2014/09/21
SUNSHOWER
0
途中で飽きるかと思ったがおもしろくて一気に読んだ。平和に向かおうとする際の朧げな不安が少し解消された気がする。目の前のできることからということで「日本軍慰安婦」と「在日外国人」を読んでみようと思った。2015/06/23
六風堂
0
イリイチの「エネルギーと公正」を読みたくなった 中島正「都市を滅ぼせ」に似ている2015/03/21