内容説明
今日的な問題意識から政治の過去に問いかけ、そこから得た教訓を手がかりに、現在や未来の政治に問いかける。新保守主義の一つの帰結としての「平成大恐慌」の到来という観点から、世界大恐慌期の政治史や新保守主義に関連する政治史を考察し、それによって、新たな歴史的見解を得るとともに、そこから何らかの今後の政治的方向性を示唆することが本書の課題である。
目次
序章 政治史を学ぶ
第1章 総力戦と「国民動員」、そして女性の役割
第2章 恐慌・戦争・政治不信―一九三〇年代の日本における農村問題を中心に
第3章 戦後日本外交の基本路線とアジア
第4章 戦間期ヨーロッパにおける地域経済統合の可能性
第5章 バター・マーガリン・満州大豆―世界大恐慌期におけるドイツ通商政策の史的展開
第6章 中国共産党の「新民主主義論」に関する考察
結章 政治史への問い/政治史からの問い
著者等紹介
熊野直樹[クマノナオキ]
1965年生まれ。九州大学大学院法学研究院所属。専攻分野はドイツ現代政治史、独「満」関係史
柴尾健一[シバオケンイチ]
1966年生まれ。九州大学大学院法学研究院所属。専攻分野は日本政治思想史、日本医療政策史
山田良介[ヤマダリョウスケ]
1972年生まれ。長江師範学院外国語学院日本語学部所属。専攻分野は日本政治史、日朝関係史
中島琢磨[ナカシマタクマ]
1976年生まれ。日本学術振興会特別研究員所属。専攻分野は日本外交史、日米関係史
北村厚[キタムラアツシ]
1975年生まれ。九州大学大学院法学研究院所属。専攻分野はドイツ外交史、ヨーロッパ統合史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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