出版社内容情報
ヨーロッパ諸国における社会的排除概念の発展と政策への影響を概観。ホームレス、母子世帯、不安定雇用の若者などの事例を取り上げ、社会的排除概念の日本への導入と実践を紹介する。
内容説明
社会的排除・包摂、現代社会を読み解くキーワード。登場してきた背景から概念、定義、政策展開までを検証。日本における社会的排除の状況を多面的に明らかにする。
目次
「社会的排除/包摂」は社会政策のキーワードになりうるか?
第1部 社会的排除/包摂論のパースペクティブ(社会的排除/包摂論の現在と展望―パラダイム・「言説」をめぐる議論を中心に;社会理論からみた「排除」―フランスにおける議論を中心に;シティズンシップと社会的排除;イギリスにおける社会的包摂政策とボランタリー組織の役割―近年の社会的企業への支援政策に着目して)
第2部 日本における社会的排除の現状と課題(現代日本の社会的排除の現状;日本における無年金、無保険世帯の実態と課題;ホームレスの人びとに対する居住支援・住居保障;学校教育における排除と不平等―教育費調達の分析から;日本における若者問題と社会的排除―「適正な仕事」「活性化」「多元的活動」をめぐって)
補論 日本の経済格差と貧困―研究の蓄積
著者等紹介
福原宏幸[フクハラヒロユキ]
1954年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科教授。社会政策、労働経済論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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