内容説明
経済のグローバリゼーションのなかで不確実性が拡大し、地域の舵取りは困難さを増している。それゆえ、地域の魅力を高めるための地方のイニシアチブの発揮が今ほど求められている時代はない。地域の発展・衰退の歴史の中で、よりよい暮らしを築くために闘ってきた人々の営みを適切に総括して、これからの地域のあり方を考える。
目次
グローバル時代
グローバル化の出発点―アメリカ大企業の選択
グローバル化の進展―プラザ合意と日本企業の多国籍化
グローバル化の恩恵
グローバル化と平成大不況
「技術立国・日本」の危機
地域の空洞化
社会的生産基盤の崩壊
グローバル化と途上国
金融グローバル化とアジア危機
グローバル化と国家の危機
戦後地域開発の歩みと社会的生産基盤
社会的生産基盤の再構築
格差と貧困克服をめざす地球規模のパートナーシップ
経済システムの歴史的大転換
グローバル社会と地域の自立
著者等紹介
遠州尋美[エンシュウヒロミ]
大阪経済大学経済学部地域政策学科・教授。担当科目は経済政策、地域政策、地域開発論。主たる関心は地域の自立と参加型開発、都市の成長管理、住民主体のまちづくり。1949年仙台市生まれ。1972年東北大学工学部建築学科卒。1980年東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。1984年神戸大学大学院自然科学研究科・助手。1994年日本福祉大学経済学部・助教授。2000年現職。この間、1990年から91年にかけて、フルブライト研究員として、カリフォルニア大学バークレー校で研究に従事
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