- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
内容説明
安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。私には思い出というものがおよそ欠けている。そして、私には今にしかしまむらがいない。少なくとも、今この時は。一年前はまだちゃんと覚えていて、そこにある。だから昔じゃない。私は、いつかしまむらと過去を過ごせるだろうか。安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。少しずつ何かが変わっていく。そんなお話。特別編の第9巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬 木綿希(ゆうき)
96
前巻で実質最終話を描いたため、一度流れをリセットするかのような短編集。でも相変わらずしまむらはぬぼーっとしてるし安達は「しまむらしまむらしまむらry」でなにより。中学時代の話や日野が家出(?)するエピソードはちょっぴり郷愁の念に駆られ、こんな他愛のない日常もいつまでは続かないんだよなぁ、と。それはそうと安達母こと赤華さんぐうかわなんだが!? 日野家のお手伝い・江目さんと日野母の関係がエモエモなんだが! ? しまむら母こと良香さんはちゃらんぽらんで一緒にいたら楽しそう。 今回は大人ズが強く印象に残りました2020/10/13
芳樹
43
時系列的には8巻以降になるのかな。しまむらの中学時代だったり、永藤と日野の出会いだったりが描かれる短編集。『日野とながふじ』これも良いなあ。安達母と島村母との絡みもとても面白く読みました。日野母と江目さんの関係も何というか尊い。ところで、しまむらと樽見さんの関係については、どのように決着がつけられたのだろう…。その辺りも気になるので、ぜひ続きをお願いしたいです。2020/12/08
かんけー
35
読了♪中学時代のしまむらとか?今とは違う印象なのな(^_^;)日野と永藤、幼稚園からの腐れ縁w何と言うか独特の緩さの永藤が可笑しく、そこに突っ込む日野に苦笑(^_^;)結構複雑な家庭の日野に同情も本人殆ど気にしてないのが良いのかも♪お手伝いさんの江目(えのめ)さんのキャラが又面白いw成る程、日野のお母さんとそういう関係なのな?ネタばれ失礼。今回日野が下の名前あきら(!)で永藤がたえ子と判明(^_^;)ふ~んとw島村母と安達母のコラボレーションには笑ったw色んな隠し設定が明らかになる重要巻の今回はある意味→2020/10/28
タイコンデロガ級
23
日野って、永藤が居なかったら多分すごい不良になりそうだなって、常々思ってたんですが、今巻を読んだら増々そう感じるようになりました。 あとはしまむらが中学時代の自分なら永藤の事をめっちゃ嫌っていただろう、って言うのが結構衝撃受けたですね。 「だろう」って推測とは言え、ここまで明確に嫌悪の情感を表すしまむらは初めてな気がする。2020/12/31
ツバサ
20
短編集。しまむらの中学時代は荒れていましたが、安達と出会ったことで変わったのが分かって良かったです。安達、しまむら両母の関係も微笑ましく思いました。これからどう続いていくんでしょう。2021/01/17