内容説明
すべての学問的営みが人間の営みであることはいうまでもないが、とくに言語学・文学・歴史学・教育学・医学、そして哲学は、直接もしくは間接に「人間」を対象とし、人間の営みを考察する。本巻では、「人間を考える」という主題にいくつかの学問諸分野から光りをあてるとともに、それらの学問諸分野における研究や勉学が、人間としての生の営みとどのようにかかわっているかを、執筆者それぞれの専門分野に即して考察している。
目次
ことばの世界(寿岳章子)
新しいリアリズムへ―現代のフランス・アフリカ文学によせて(片岡幸彦)
伝統・離脱・回帰―アメリカ文学によせて(田中礼)
現実を直視する精神―中国文学によせて(松村昂)
歴史学と文学の出合い(黒田紘一郎)
過去と現在との対話―昭和史のなかの民衆像(木坂順一郎)
日本人にとってヨーロッパ史とは(望田幸男)
教育現場からのメッセージ(藤原富造・飯田和子)
教育にたずさわる人びとへ(野中一也)
人間の心と発達の条件(高垣忠一郎)
人間の生命をあずかる人びとへ(林茂)
近代的人間像と人間の自由(碓井敏正)
人間の感性と理性(河野勝彦)
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