出版社内容情報
日本のJリーグ、プロ野球をはじめ、ブンデスリーガ、プレミアリーグ、ラ・リーガを題材に、プロスポーツ経営と地域社会の関係を捉え直す一冊。各国の運営や規制の違いを比較し、単なる経済的利益を超えた「地域主導」の仕組みをひもとく。球団やクラブを地域資源と捉える「コモンセクター」の視点から、人と人とのつながりを紡ぎ、民主的な関係性のもとで豊かな地域社会に貢献する新たなプロスポーツ像を描き出す。
【目次】
プロローグ プロスポーツへのアプローチ 【釜崎太】
第Ⅰ部 ドイツ・ブンデスリーガ
第1章 クラブの議決権は誰のものか?──50+1ルール 【釜崎太・溝口赳史】
1 はじめに
2 ブンデスリーガのレギュレーション:50+1ルール
3 クラブオーナーとしての総合型地域スポーツクラブ
4 プロサッカークラブの地域性
5 非営利法人の経済効果
6 おわりに
第2章 ウルトラスと会員文化がつくる新しい公共性──バイエルン・ミュンヘン、1860ミュンヘン、1. FCケルン、ヴェルダー・ブレーメン 【釜崎太】
1 はじめに
2 ドイツサッカーのファン文化
3 会員文化の真骨頂:スポーツと政治の関係
4 ウルトラスの闘いと公共性の構造転換
5 おわりに:50+1ルールのゆくえ
第3章 社員も地域も豊かにする企業スポーツ──バイエル04レバークーゼン 【宮坂倖乃・佐藤慈】
1 はじめに
2 バイエル社の福利厚生と企業クラブの起源
3 体操クラブ04の設立
4 「黄色」労働者組織と非営利法人の自立性
5 ナチズム下での非営利法人の解体
6 戦後の改革とトップスポーツの支援
7 おわりに
第Ⅱ部 イギリス・プレミアリーグ
第4章 外国資本からクラブを取り戻せ!──フットボール・ガバナンス法の成立 【髙部厳輝】
1 はじめに:欧州スーパーリーグ構想
2 プレミアリーグの誕生:世界を顧客にするプロスポーツのビジネスモデル
3 外資の席巻とクラブの変容:ブルームーンからブルーチップへ
4 フットボール・ガバナンス法の成立:ガバメントから協治ガバナンスへ
5 おわりに:スーパーリーグ構想の帰結
第5章 マンUのインデペンデント・サポーターが創った理想のフットボールクラブ──FCユナイテッド・オブ・マンチェスター(FCUM) 【張寿山】
1 はじめに
2 マンUへの愛をどうあらわすべきか、サポーターの葛藤
3 FCUM創設時の基本理念と非営利法人へのこだわり
4 創設後発展し続けた最初の10年間
5 現在も続く試行錯誤
6 おわりに
第6章 英国最大のサポーター・トラスト─



