出版社内容情報
これら三政権は自国の経済矛盾と資本主義の危機をどう打開しようとしたか。政策・現状・理論を総合的に検討する。
内容説明
レーガノミックス、サッチャリズム、中曽根行革・総決算政治―経済危機打開を図ったその諸政策の特質と帰結、イデオロギー的背景、大国主義的パフォーマンスの影響を分析して、現代資本主義世界の変動構図を模索。
目次
序章 新保守主義政権の登場
第1章 レーガンの大いなる実験
第2章 アメリカにおける生産性問題―「下」からの改善は政功するか
第3章 転換期の労使関係とレーガン政権
第4章 イギリス資本主義の危機とサッチャリズム
第5章 労働党のオルターナティヴ喪失過程とサッチャリズムの成立
第6章 イギリスの地域問題とサッチャー政権
第7章 日本における新保守主義の位相―第2臨調と中曽根政治の特質
第8章 国鉄の「分割・民営化」―その日本的特殊性・異常性
補章 「新自由主義経済政策批判」の回顧と展望