出版社内容情報
植民地近代の一時期だけ切り取ることで,在地社会の連綿とした営為を見過ごしていないか?「満洲」で生じた在地社会と植民者との出会いとその後の変化について,医療、工学、畜産、林業にまつわる技術を軸にとらえ直す。新たな「満洲」史。
内容説明
地を這う眼差しの「満洲」史。「満洲」で生じた在地社会と植民者との出会いとその後の変化について、医療、工学、畜産、林業にまつわる技術を軸にとらえ直す。
目次
在地社会と植民者の出会い
第1部 人流から都市を衛る(移動する人間を管理する技術―清朝期、民国期、「満洲国」期;満鉄大連医院本館が持つ社会的意味)
第2部 草原・森林への挑戦(内モンゴル東部地域における巡廻診療;綿羊改良事業における預託制度;「満洲国」の畜産政策と獣疫;鴨緑江における日本式筏の導入と普及)
第3部 近代満洲経験の意味(戦後中国における工学知の継承と再編;帝国のはざまにおける少数民族地域の記憶の地層―フルンボイルの近代再考)
在地社会と植民者のその後
著者等紹介
上田貴子[ウエダタカコ]
近畿大学文芸学部・教授。博士(学術)
西澤泰彦[ニシザワヤスヒコ]
名古屋大学環境学研究科・教授。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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