目次
1 夕張鉄道の歩み(夕張炭田の開発;夕張鉄道株式会社設立;野幌延長;気動車導入とバス複合輸送;大勝号;幻の新路線;東急と札幌急行電鉄;平和炭鉱の増産と機関車増備;合理化の進展と鉄道廃止;「夕鉄」の残像;列車運行状況・輸送量と収支;夕張鉄道の施設)
2 夕張鉄道各駅停車―1965(昭和40)年5月・野幌発夕張本町行「13列車」に乗って
3 接続する専用鉄道・専用線
感想・レビュー
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えすてい
7
日本有数の産炭地、夕張。鉄道も石炭と一心同体である。その中でも夕張鉄道は「先進的」だ。客貨分離で旅客は気動車と客車のサンドイッチ、国鉄との接続や急行運転(これは短命に終わったらしい)、そして何より札幌への直通バス。鉄道は廃止されても、バス会社として残存している、北海道の私鉄では稀有なケースである。しかし、石炭産業は斜陽化していき、閉山とともに鉄道、ことに旅客輸送は廃止された。夕張鉄道だけでなく沿線の炭鉱鉄道にも触れられ、角田炭鉱の旧旭川市街軌道の電車にも若干記述と写真がある。夕鉄角田とは離れてたそうだ。2024/03/21
Teo
0
夕張鉄道は昭和40年代に2度程乗った。ただ小学生の頃なので明瞭な記憶は残ってないが、何度か行きたかったもののとうとうそれ以外は連れて行って貰えなかった。その時の微かな記憶では夕張本町駅は円柱が並ぶちょっとした古典様式の様な改札待合だったかと思うが、今回それの写真があるかと思ったもののやはりない。あの記憶は私の世代が消えたら記憶も消えるのではなかろうか。2024/03/23