出版社内容情報
奴隷制が敷かれていた19世紀のアメリカで、命の危険をかえりみず多くの黒人奴隷を南部から救い出した、「黒人のモーセ」ことハリエット・タブマンの伝記。逃亡奴隷を救出する秘密組織「地下鉄道」の車掌として指揮をとり、南北戦争時は北軍のスパイとして活躍し、晩年には女性参政権運動に身を投じた。分断が叫ばれる今こそ目を向けたい、連帯の力を信じ自由を求めて生涯闘い続けた、ひとりの女性の姿を描く。
内容説明
奴隷制が敷かれていた19世紀のアメリカで、命をかけて多くの黒人奴隷を救い出し「黒人のモーセ」と呼ばれた女性、ハリエット・タブマン。彼女の抵抗を支えた人びとの「連帯の力」に目を向けながら、「強さ」と「しなやかさ」を併せ持ち、自由を求めて死ぬまで闘い続けたひとりの女性の姿を描き出す。
目次
第1章 奴隷として育った子供時代
第2章 男並みの肉体労働と幻視
第3章 自由の地を目指して
第4章 地下鉄道の車掌としての使命
第5章 残された最後の家族の救出作戦
第6章 ジョン・ブラウンとの出会いと語り手としての役割
第7章 南北戦争でスパイとして活躍
第8章 看護師としての奉仕
第9章 人種差別と貧困との格闘
第10章 黒人高齢者のホームを作る夢
付記 地下鉄道という秘密組織
-
- 和書
- さらば白人国家アメリカ