出版社内容情報
盗賊たちの素性、その生活と犯罪、彼らに対する拷問・裁判・刑罰の実態を明らかにして、十六世紀から十九世紀初頭のヨーロッパにおける周縁と底辺の社会史を描く
内容説明
“義賊”なるものは本当に存在したのか?伝説に彩られた盗賊たちの素性と生活、彼らの犯罪に対する拷問・裁判・刑罰の実態を明らかにして、近世ヨーロッパにおける周縁と底辺の社会史を描く。
目次
第1章 序に代えて―庶民の英雄シンダーハンネス
第2章 ならず者と近世の下層社会
第3章 盗賊団と窃盗団―恐怖・空想・現実
第4章 哀れな罪人の魂を救う―教化の歴史
第5章 正義の力―裁判ならびに刑の執行
第6章 神の秩序の保持―“国を害する者たち”にたいする警察の措置
第7章 ドイツの立派な盗賊たち―文学に登場する無法者たち
第8章 犯罪と刑罰の有用性―現代から振り返って
著者等紹介
ダンカー,ウーヴェ[ダンカー,ウーヴェ][Danker,Uwe]
1956年に生まれる。キール大学で歴史学と社会学を学び、1986年に『盗賊の社会史』の母体となる論文「1700年前後の神聖ローマ帝国における盗賊団」によって博士号を取得した。1994年からフレンスブルク大学で歴史学および歴史教育学の教授を務めるかたわら、同大学の「シュレースヴィヒ=ホルシュタイン地方史・現代史研究所」の所長を兼務し、現在はドイツ=デンマーク国境地帯の現代史、とりわけナチ党幹部の動向や強制労働の問題に取り組んでいる
藤川芳朗[フジカワヨシロウ]
1944年に生まれる。東京都立大学大学院修士課程修了。専攻:ドイツ文学。現職、横浜市立大学教授
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