内容説明
古代エジプト人の生活と文化のなかで、いまだ未開拓のままに残された“性生活”の領域に迫る初の試み。売春、内妻と姦通、同性愛、動物との性交、近親相姦、一夫多妻など、古代エジプト人の情熱と欲望を、神々の争いの物語と人間の冒険の物語、愛の詩、知恵文書、暦と夢の書、魔法文書などの豊富な文献と、神殿や墓地の壁画から落書におよぶ多彩な図版を駆使して生き生きと描く。
目次
概説(性に対するエジプト人の態度;売春;内妻と姦通;同性愛;動物との性交;屍姦;近親相姦;一夫多妻;性生活における他の諸相;言葉と図像のエロチックな表現;愛の道具)
エロチックな文章(神話の物語;人間の物語;愛の詩;知恵文書;暦と夢の書;魔法文書;エロチックな戯画)
終章
著者等紹介
マニケ,リーセ[マニケ,リーセ][Manniche,Lise]
デンマーク生まれの女流エジプト学者。1981年以来、イギリスに定住して研究を続け、頻繁にエジプトへ出向いて現地調査も行なっている
酒井傳六[サカイデンロク]
1921年、新潟県に生まれる。東京外国語学校仏語部卒業。1955‐57年、朝日新聞特派員としてエジプトに滞在。その後は日本オリエント学会会員として古代エジプトの研究と著述に従事。1991年8月17日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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