内容説明
鬼と修験にまつわる東北の祭や神事を精査して民俗の奥深くに潜む広大なマンダラ宇宙を探りつつ、歴史と風土に育まれた東北文化の特異な様相を浮彫にする。
目次
漫遊仙人一代記―序に代えて
出羽三山の宇宙―神と鬼・太陽と月・生命のコスモロジー
岩木山の鬼と鉄―隠された鬼神
鬼を神に変換させる祭―黒石寺蘇民祭の鬼子
鬼の神事に隠された“東北”―箆峰寺の正月行事
鬼の物語になった古代東北侵略―東北の『田村三代記』と京都の『田村の草子』
飢餓の宗教・即身仏―木食行・飢饉・トリモチ正月・焼畑
修験道の空間思想―大自然のマンダラ宇宙
火と水の呪的コスモス―津軽修験の火性三昧
著者等紹介
内藤正敏[ナイトウマサトシ]
1938年東京生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。東北芸術工科大学大学院教授、東北文化研究センター研究員。写真家、民俗学者。土門拳賞、日本写真協会年度賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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