出版社内容情報
裂織という優れたリサイクル文化を古老達からの聞書と実地調査をもとに利用の変遷までを具体的に描きだす。
内容説明
裂織は木綿の風合いと強靱さを生かした衣料として近世以来つづけられ、その技と美がすぐれたリサイクル文化として見直されつつある。東西文化の中継地・佐渡を中心に、古老たちからの聞書と実地調査をもとにその歴史と民俗を描き出す。
目次
第1章 木綿の流通と利用(木綿の流通;木綿の利用)
第2章 木綿誌(暮らしの向上と木綿;地域区分と聞き取り;裂織聞き書き)
第3章 裂織と女性の暮らし(木綿を織っていた地域;ツギから裂織を織る;暮らしの中の裂織)
付録 佐渡裂織の技術入門(旧相川町伝承のネマリバタ“地機”で織る裂織;裂織講習会の内容;裂織ができるまで)
著者等紹介
佐藤利夫[サトウトシオ]
1931年、新潟県佐渡市に生まれる。富山大学文理学部経済学科卒。1955年より県立相川・佐渡・羽茂の各高等学校教諭を経て、1988年に退職。この間、佐渡島内の歴史と民俗にかかわる記録・習俗・伝承などを調査し、新潟県史および佐渡の町村史の執筆にかかわる。退職後は佐渡各地の古文書・行事などの調査をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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