出版社内容情報
黒潮の恵み・カツオの漁法から鰹節の製法,商品としての流通までを歴史的に展望し,この日本的な食材の秘密を探るとともに,そのルーツをモルジブ諸島に発見する。
内容説明
黒潮洗う日本列島では古来、季節の魚としてカツオを食するばかりでなく、鰹節という貴重な食材に加工し、多方面に利用してきた―カツオの漁法から鰹節の製法、商品としての流通までを歴史的に展望し、この日本的な食材の秘密を探る。
目次
第1章 日本的なる魚―カツオ
第2章 鰹節を語る
第3章 カツオの文字と呼び名のいわれ
第4章 先史時代のカツオ列島
第5章 古代人のカツオ
第6章 鰹節の誕生
第7章 紀州のカツオ漁法が全国へ
第8章 鰹節、江戸の優良商品となる
第9章 江戸っ子の初鰹
第10章 黒潮流域沿岸に鰹節産地出現
著者等紹介
宮下章[ミヤシタアキラ]
1922年長野県伊那谷に生まれる。大倉高商卒業。長野県下の高校で教鞭をとるかたわら、長年にわたり和紙、凍豆腐、海藻、鰹節などの研究をつづけ、全国を調査旅行。現在、食物文化史の研究に専念。著書に『海藻』(法政大学出版局)、『凍豆腐の歴史』(全国凍豆腐工業協同組合連合会)、『海苔の歴史』(全国海苔問屋協同組合連合会)、『御湯花講由来』、『味覚歳時記』(共著、講談社)、『鰹節』上下(日本鰹節協会)
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