出版社内容情報
その起源を古代の盤上遊戯に探ると共に,定着以来2000年の歴史を時代の状況や遊び手の社会環境との関わりにおいて跡づける。逸話や伝説を排して綴る初の囲碁全史。
内容説明
その起源や碁所の成立、囲碁宗家の役割等について、従来の誤謬にみちた〈歴史〉を正し、厖大な日記類の中に遊び手の社会史を探る。史実に即した初の囲碁全史。
目次
1 伝来から愛好へ(囲碁の起源;古代の囲碁)
2 熱中した人々(貴族達の囲碁;僧侶の愛好)
3 遊芸としての囲碁(本因坊登場;家元への規制)
4 囲碁の周辺(文芸上の囲碁;規制の具体例)
5 普及の過程(各階層への普及例;普及の程度)
6 囲碁の定着(囲碁観の変化;明治への胎動)
7 家元の崩壊(方円社;日本棋院の創立前後)
8 新たな拡まり(戦時下の囲碁;戦後の囲碁)