出版社内容情報
神話・伝説をはじめ遠い歴史の中の鶏を古今東西の伝承・文献に探り,特に我国の信仰・絵画・文学等に遺された鶏の足跡を追って,鶏をめぐる民俗の記憶を蘇らせる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
18
読メ登録3000冊目は鶏。ソ連が普通に出てくる1983年発行の始祖鳥から始まる豆知識がみっしり詰まった本である。朝倉滅亡後、家臣が日本海に落ち延びあてどなく漂っていたら、鶏の鳴き声がどこからか聞こえ、安住の地を得たため、感謝の意として卵は食べないとか、地獄草紙の動物をいじめたやつは巨大な雄鶏に蹴り散らかされる図とか、古代エジプトの孵化率3割の駱駝の糞と麦わらを燃やしながら温度調節する孵卵器とか、溺死体を見つけるのに船に鶏のっけて、ケケーンと鳴いたらそこの海底に溺死体があるとか。鶏埴輪とてもかわゆい。2025/02/11
偽教授
0
さすがに本格的な研究書だけあって情報量はすごい。ただし、すごすぎるので、一般読者のレベルではどうでもいいとしか言いようのない情報もたくさん載っている。2021/11/26