出版社内容情報
わが国古代の染色技術の復元と文献解読をもとに日本色彩史を体系づけ,赤・白・青・黒等におけるわが国独自の色彩感覚を探りつつ日本文化における色の構造を解明。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
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伝統的な色の名前がでてくる。デザイナにとっては、デザインに行きづままったときに立ち返る場侭になると房う。色を見るだけで、二次元的な構想を練ることもあるが、色の名前を組み合わせて構想を練るのも手だと思った。青白橡を「あおしろのつるばみ」と読み、橡が「くぬぎ」だと知ったのはこの本を読んだおかげです。山鳩色、鳩色、菊塵色、魚綾(ぎょりょう)色とも呼び、これが天皇の御料であったことからとのことだそうです。色使いに行き詰ったときに、博物館に古い芸術品を見に行くのが一番いいが、この本を読んでも、またやる気がでてくる。2008/02/23