出版社内容情報
二十世紀の全体主義の惨禍を、一人のユダヤ人女性として、亡命知識人として生きたハンナ・アーレント。政治的公共性や市民的自由がグローバルな危機に瀕し、民主主義の未来が脅かされる現在、彼女の思考の遺産から私たちは何を学ぶべきなのか? ベテランから若手まで総勢50名の気鋭の執筆者が、主要なテーマ群を最新の視点で掘り下げる決定版の入門書。各著作の解題や略年譜も付す。
内容説明
暗い時代のなかでも“世界への愛”を探求しつづけた女性哲学者の思索の全貌。二十世紀の全体主義の惨禍を、一人のユダヤ人女性として、亡命知識人として生きたハンナ・アーレント。政治的公共性や市民的自由がグローバルな危機に瀕し、民主主義の未来が脅かされる現在、彼女の思考の遺産から私たちは何を学ぶべきなのか?ベテランから若手まで総勢50名の気鋭の執筆者が、主要なテーマ群を最新の視点で掘り下げる決定版の入門書。各著作の解題や略年譜付!
目次
第1部 アーレントにおける基本概念(愛―その哲学的護論にみる、世界の脱‐構築;ユダヤ人問題―そしてパレスチナ問題 ほか)
第2部 現代世界におけるアーレント(理解と和解―人間の本質を信じること;約束と赦し―アウシュヴィッツ以後の時代における政治倫理学 ほか)
第3部 各国における受容(日本;英語圏 ほか)
第4部 著作解題(『アウグスティヌスの愛の概念』(和田隆之介)
『ラーエル・ファルンハーゲン』(押山詩緒里) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
128
沢山の日本の哲学者が彼女の思想について短く書いた論文集。 いかにも哲学的文(当たり前か)ばかりなのでなかなか読みずらかったです。 今後は彼女の代表作にも挑戦してみたい。その前のあんちょこ代わりと思って読んだけど甘かった2025/01/26
Ex libris 毒餃子
12
法政大学出版局から発行されているだけあって、アーレントの色々な側面を丁寧に記述している。ただ、初めに手を付けるには難しいと思われるので、入門書や本人の著作を何作か読んでから読むと理解が深まると思われます。2021/07/26