内容説明
実存主義の哲学者、小説や戯曲の作家、行動する知識人として様々な活動を行ったサルトル。ボーヴォワール、メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、レヴィナス、ハイデガー、バタイユ、ラカン、フェミニズム、ポストコロニアル、エコロジーなど多種多様な影響関係、再評価される文学論、芸術論、そして晩年の『倫理学ノート』など最新の研究も紹介し、いまなおアクチュアルに読み継がれるその全体像を明らかにする。
目次
サルトルの可能性をめぐって(サルトルと翻訳―または他者への想像力について;知識人としてのサルトル ほか)
サルトル解釈の現状(サルトルの栄光と不幸―『存在と無』をめぐって;媒介者としての『倫理学ノート』 ほか)
サルトルの問題構成(サルトルとマルクス、あるいは、もうひとつの個人主義、もうひとつの自由のあり方―変革主体形成論の試み;エピステモロジーとしてのサルトル哲学―『弁証法的理性批判』に潜むもうひとつの次元 ほか)
サルトルと同時代(サルトルとボーヴォワール―『第二の性』の場合;身体と肉―サルトルとメルロ=ポンティの身体論再考 ほか)
作家サルトル―文学論・芸術論(サルトルの美術批評の射程;サルトルの演劇理論―離見演劇 ほか)
著者等紹介
澤田直[サワダナオ]
1959年生。立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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