出版社内容情報
250年前にヨーロッパ諸国の植民地主義や奴隷貿易の歴史的展開を批判的に省察していた大著『両インド史』。ディドロも数多くの部分を補足執筆した本書第4巻目は、植民地と貿易利権をめぐる「文明」諸国間の競合や戦争を背景に、アフリカから西インド諸島への黒人奴隷貿易、宗主国と植民地との支配関係、中米カリブ海地域をはじめとする開発・商取引状況など広大な事象に論及する諸篇を収録。
【目次】
内容説明
領土と資源のグローバルな獲得競争のなかで、植民地の黒人奴隷制はなぜ、いかに生まれたか。
目次
第一〇篇 アメリカ大列島におけるヨーロッパ諸国の植民(新世界における全ヨーロッパ国民の振る舞いに関する考察;アメリカ大列島が隣接した大陸から切り離されたというのは本当か? ほか)
第一一篇 ヨーロッパ人はアンティル諸島のために耕作者をアフリカに買いに行く。この取引のやり方。奴隷の労働に由来する生産物(アメリカ諸島に植民したヨーロッパ人は耕作者をアフリカに求めに行く;アフリカの東海岸に関する基礎知識 ほか)
第一二篇 アメリカ諸島におけるスペイン人、オランダ人、デンマーク人の植民地(真の栄光を定義する;トリニダード島についてどのような考えを持たなければならないか ほか)
第一三篇 アメリカ諸島におけるフランス人の植民地(植民地の設立に関する一般的考察;フランス人初のアメリカ諸島遠征 ほか)
第一四篇 アメリカ諸島におけるイギリス人の植民地(アメリカ諸島に植民地を形成し始めたとき、イギリスの状態はどうだったか;イギリス領諸島の人口を加速した原因 ほか)



