- ホーム
- > 和書
- > 社会
- > 社会問題
- > マスコミ・メディア問題
出版社内容情報
言説と表象をめぐる闘争・葛藤、公共の記憶を組織する過程、そして権力のテクノロジーを究明する
内容説明
社会のコミュニケーション構造の暴力性が露わになる高度情報化社会。メディアは、主流の価値観や意見を「常識」化させ、過去・現在の経験を「記憶」として編制し、政治的多数派の形成を推し進める。権力のテクノロジー、闘争・葛藤の過程としてのコミュニケーションを分析するとともに、オーディエンスの行為はメディアのパワーとどう関わるかを中心に、メディア文化の意味および可能性を問う。
目次
1 闘争としてのコミュニケーション(コミュニケーション理論の刷新と文化の批判理論)
2 メディア文化の政治性を問い直す(メディア・スタディーズにおける「階級」概念の再構築;テレビドラマの言説とリアリティ構成―「テクスト」と「読み」をめぐるポリティクス;抗争するオーディエンス―公共の記憶をめぐる対抗とテレビジョン;規律化した身体の誘惑―『オリンピア』をめぐる人種・ジェンダーの問題系)
3 社会システムの再編制(権力のテクノロジーと行為主体の再配備―情報化と社会的リアリティの変容;グローバル化とテレビの文化地政学―現代の戦争とメディア)
4 世界との応答関係(幽霊を見る遊戯空間―ベンヤミン以降のメディア論)
著者等紹介
伊藤守[イトウマモル]
1954年生まれ。法政大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得。新潟大学教授を経て、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は社会学、メディア・文化研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。