目次
第1章 西欧における記号学の発生
第2章 修辞学の栄枯盛衰
第3章 修辞学の終焉
第4章 模倣理論の不運
第5章 模倣と有縁化
第6章 ロマン主義の危機
第7章 言語とその分身
第8章 フロイトの修辞学
第9章 ソシュールにおける象徴的なもの
第10章 ヤコブソンの詩学
著者等紹介
トドロフ,ツヴェタン[トドロフ,ツヴェタン][Todorov,Tzvetan]
1939年、ブルガリアに生まれる。1973年、フランスに帰化。ロラン・バルトの指導のもとに『小説の記号学』(67)を著して構造主義的文学批評の先駆をなす。91年、『歴史のモラル』でルソー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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∃.狂茶党
5
唯一的な古典主義と、ロマン主義の無限の間(これは本当に狭間であるのか?)に存在する多様性が、象徴と結びつく。 後半ちょっと駆け足な気もするが、これは書き手と扱われる題材との、時間的なものも含め距離が近いことによると思われる。 終焉を迎えた修辞学と異なり、今もなお変化を続ける生々しい動きなのだろう。 妙真珠網のように相互に照らしあうネットワークは、インターネットの理想に似たものだろうが、それが象徴というものに似ているように思う。 人間の認識から、象徴を取り除くことは無理があるでしょう。 2022/07/23