出版社内容情報
17世紀に成立したパンソリ劇の代表作として開化し,歌謡,小説,映画など多様なジャンルにわたる総合的伝統芸能となった春香伝のテキストの変遷を分析・検討する。
内容説明
演劇、小説、歌謡、舞踊をはじめ、映画、オペラ、ミュージカル等々へと発展し、今なお民族の古典として親しまれている「春香伝」の尽きせぬ魅力の源泉を、時代と共に変遷するテキストの詳細な分析によって解明する。
目次
1 春香伝理解の道
2 春香伝の深層世界と感動の源泉
3 春香歌の土台となった核心素材源
4 春香歌の通時的理解
5 春香歌伝承に及ぼした申在孝の力
6 春香伝の類型化と個性化
7 春香伝の構造とその通時的理解
8 「春香伝」の未来
著者等紹介
薜盛〓[ソルソンギョン]
1944年、慶尚北道大邱に生れる。延世大学校大学院国語国文学科博士課程修了。韓国古典文学専攻。啓明大学校、漢陽大学校を経て、現在延世大学校国語国文学科教授。文学博士
大谷森繁[オオタニモリシゲ]
1932年、大連市に生れる。高麗大学校韓国文学科博士課程修了、文学博士。天理大学・県立広島女子大学名誉教授。朝鮮古典文学及び小説発達史、朝・中・日三国の比較文学を専攻
西岡健治[ニシオカケンジ]
1945年、広島県に生れる。延世大学校大学院国語国文学科碩士および博士課程修了。朝鮮古典文学専攻。早稲田大学、横浜市立大学講師、世宗大学助教授、副教授を歴任。現在、福岡県立大学人間社会学部教授
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