出版社内容情報
この運動に参加した人々の動機と心情,理想と悲哀を多彩な史料から分析し,苦行の戦士の実像を描き出す。十字軍の精神の構成要素に焦点を当てた異彩を放った古典。
内容説明
1095年から1291年にかけての実に二世紀にもわたる、キリスト教ヨーロッパとオリエント圏を巻き込んだ歴史的な「運動」の実態を、十字軍の「精神」を構成した諸要素に焦点を当てて分析した古典。十字軍宣言の教皇勅書、遠征の準備、家族や恋人との別離、聖地での飢え・疾病・戦闘・捕虜体験、帰国の決断などを多彩な史料によって伝え、さらにイスラーム教徒による十字軍観などを加えその全旅程を再現し、理想の苦行者・十字軍戦士の世界の実像を描き出す。
目次
第1部 叙述(十字軍の歴史;十字軍の精神;テクスト案内)
第2部 テクスト(呼びかけ;応答;十字軍のキリスト教徒)
著者等紹介
リシャール,ジャン[リシャール,ジャン][Richard,Jean]
1921年パリ郊外に生まれる。パリの国立文書学校と高等研究所で学び、53年にソルボンヌ大学に提出した論文『ブルゴーニュ公と公領の形成』で博士号を取得。ローマ学院で十字軍の研究を開始。55年ディジョン大学の教授に就任し、89年から碑文文学アカデミーの会員に選出されて現在に至る。十字軍関係の著書は最近の『十字軍の歴史』、『エルサレム王国』を含め12冊をこえ、その多くが他国語に翻訳されている。現在も国際的な重鎮として十字軍研究を指導するかたわら、フランス中世史と古文書学の権威としても広く活躍する
宮松浩憲[ミヤマツヒロノリ]
1945年生まれる。九州大学大学院文学研究科博士課程(西洋史)満期退学。現在、久留米大学経済学部教授
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