内容説明
「自己を超えて」他者への受容性と慎み深さの生の地平を切り開く。ウィトゲンシュタインとハイデガーとの接点たる「言語の限界」の思想から、レヴィナスの他者の思想へ、カペル、エマソンの自己超越の思想へと展開する哲学的対話。「他者を志向する/別の仕方での教育」の可能性を拓く実践哲学の書。
目次
第1章 序論
第2章 言語のザラザラした大地
第3章 意味と神話
第4章 自己を超えて
第5章 自律性を超えて
第6章 受容性と言語の限界
第7章 ハイデガーにとって本質的なものとは:語られていないものの詩学
第8章 平等に先立つ倫理:レヴィナスに続く道徳教育
第9章 より高等な教育のエコノミーに向けて
著者等紹介
スタンディッシュ,ポール[スタンディッシュ,ポール][Standish,Paul]
バーミンガム大学で博士号取得(教育哲学)。現在、ロンドン大学教育研究所、教授(教育哲学部門長)。2001年から2011年まで、イギリス教育哲学会の学術誌Journal of Philosophy of Education編集長。専門は、ウィトゲンシュタインとハイデガーの哲学、エマソン、ソロー、カペルのアメリカ哲学および、ポスト構造主義の哲学で、分析哲学と大陸哲学の間の創造的な緊張関係を追究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。