叢書・ウニベルシタス<br> 物象化―承認論からのアプローチ

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叢書・ウニベルシタス
物象化―承認論からのアプローチ

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  • サイズ B6判/ページ数 189,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009563
  • NDC分類 361.1
  • Cコード C1310

内容説明

批判理論の伝統において、今日まで未解決のテーマに挑んだ講義録。“物象化”概念をめぐるルカーチ以来の議論を跡づけた訳者の「解説1」、J.バトラー、R.ゴイス、J.リアの批判と、それに対するホネットの反批判をも紹介した「解説2」を付す。

目次

第1章 ルカーチにおける物象化
第2章 ルカーチからハイデガー、デューイへ
第3章 承認の優位
第4章 承認の忘却としての物象化
第5章 自己物象化の輪郭
第6章 物象化の社会的起源

著者等紹介

ホネット,アクセル[ホネット,アクセル][Honneth,Axel]
1949年ドイツのエッセンに生まれる。ボン、ボッフム、ベルリン自由大学で哲学、社会学、ゲルマニスティーク等を学ぶ。ベルリン自由大学に『権力の批判―ミシェル・フーコーと批判理論』を博士論文として提出。その後シュタルンベルクのマックス・プランク研究所に移り、84年にフランクフルト大学哲学科助手。ユルゲン・ハーバーマスの強い影響下で現代社会理論の構築に専念。91年よりコンスタンツ大学哲学科教授、92年秋からベルリン自由大学政治哲学教授

辰巳伸知[タツミシンジ]
1959年生まれ。佛教大学社会学部准教授

宮本真也[ミヤモトシンヤ]
1968年生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mittsko

7
社会学と心理学と哲学を架橋する批判理論の系譜につらなる、理論社会学の本。その理論はもはや哲学へと相当近接しており、具体的な問題解決への社会科学的要請にどこまで応えられるか、そのギリギリのところで論は展開する。本書のテーマはずばり、優しさ、思いやり、愛だな、とボクは思った。その根源性を、楽天的とか性善説的とかいうよりむしろ、力強く、堂々と示そうとしているのだ、と。きわめて面白い本だった。的確な要約の「訳者解説1」、本書への批判と反論を紹介する「同2」、それらを含めて、すばらしくスリリングな著作!おすすめです2018/06/21

takahiroyama3

2
資本主義社会がもたらす課題を、人間の本性の変化に置く、とても大胆な一冊。貨幣による商品交換が、対象物を利用可能かどうか認識させ、相手を利益をもたらす客体と見なし、自らの能力を資源と考える振舞いを助長する。こうした状況が自然になれば、関心をもって共感する能力を失い、それが習慣化する「物象化」が起きるという。卑近な例だが、満員電車は隣人の物象化を進める装置のように感じる。いちいち共感していては、自らの空間を喪失することにつながりかねないから。2022/10/01

ひろゆき

1
認識に先立ち、自己関係でも優位を占める『承認』という概念。ハイデガーの『気遣い』『自己への配慮』やデューイ、ルカーチなどとの比較で素描。客体に対峙する主体という誤り。自分の欲望は言葉で表現できて初めて発生するが、それを産出メカニズムに発展させる構成主義は批判。「物象化は承認の忘却」。そのうえで、ルカーチの物象化論を批判、特に資本主義の商品交換からの由来に一面化という点で。等々。現代小説の問題点、就職面接の変化など考えさせられる。巻末の訳者解説ありがたし。2014/10/23

ゆき丸

0
思想史としてはテクストの扱いが粗雑かつ恣意的にすぎ(なぜその著者・著作を扱うのか理由が明確でない)、理論としては思弁的で実証性に乏しい(『承認』についての神経生理学的・解剖学的検証がなされない)が、着眼点は興味深い。あくまで社会存在論の枠組みに限定して読み進めた方が素直に理解できるし面白いのではないか。2017/12/18

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