叢書・ウニベルシタス
正義をこえて―公正の探求〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 227,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008672
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C1310

内容説明

法哲学や裁判という未開拓の領域にリクールが初めて踏み込んだ意欲作。20世紀に荒れ狂った戦争と巨大犯罪によって提起された政治的・倫理的問題系が、法の問題系を覆い隠してしまった風潮に抗して「法を正当に認識し、正義を正当に評価する課題」に果敢に挑む。

目次

権利の主体は誰か
責任の概念―意味論的分析の試み
純粋に手続き的な正義論は可能か―ジョン・ロールズの『正義論』について
ジョン・ロールズの『正義論』以後
正義の審級の複数性
ハンナ・アーレントによる感性的判断と政治的判断
解釈と/または論証
裁く行為
制裁、復権、赦し
良心と法律―哲学的争点

著者等紹介

リクール,ポール[リクール,ポール][Ricoeur,Paul]
現代フランスを代表する哲学者。1913年フランス南東部ヴァランスに生まれる。35年の教授資格試験に合格。マルセル、ヤスパースの実存哲学とフッサールの現象学の影響を同時に受ける。39年第二次世界大戦に動員され、捕虜となって45年まで収容所生活を送るが、その間にフッサールの『イデーン1』を仏訳。48年ストラスブール大学の哲学史講座を担当。50年国家博士号を取得。56年よりパリ・ソルボンヌ大学で教え始め、66年からナンテール校に移る。70年からはシカゴ大学で教えるようになり、英語圏の哲学、神学界でも活躍。数多くの著作や論文があり、その多くが邦訳されている。2005年5月死去

久米博[クメヒロシ]
1932年生まれ。1957年、東京大学文学部卒業。1962年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1967年、ストラスブール大学プロテスタント神学部大学院修了。同大学宗教学博士。立正大学教授を経て、現在同大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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singoito2

2
図書館で見かけて読んでみました。リクールの解釈学や物語的自己同一性の理論を法哲学に応用してみた、という意欲作。リクールの愛読者なら、社会問題に取り組むリクールの姿を知るという意味で面白いけど、入門書としてはお奨めできない感じですね。2021/11/01

メルセ・ひすい

0
9-24 講義とシンポ・・ 読みにくい論文集 10篇 `92~95 法哲学や裁判という未開拓の領域に、リクールが初めて踏み込んだ意欲作。政治的・倫理的問題系が法の問題系を覆い隠してしまった風潮に抗して、「法を正当に認識し、正義を正当に評価する課題」2007/09/13

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