出版社内容情報
「存在の意味」から「明け開け」へと向かったハイデガーの思索の歩みをたどり,彼が発した問題と刺激を読み解いて,現代における解釈学的哲学の可能性を展望する。
内容説明
ディルタイに淵源し、ガダマー、ハーバーマス、リクールらに至る解釈学的哲学の脈流は、ハイデガーの発した問いと刺激によって深さと鋭さを増した。「存在の意味」から「明け開け」へと向かった思索者の歩みを辿り、現代における解釈学的哲学の問題性と可能性を考察する。
目次
1 性起としての存在
2 ハイデガーの後期著作における「歴史性」
3 今日のハイデガー
4 解釈学的哲学
5 汎解釈学に対する異議申し立て―オスカー・ベッカー
6 ハイデガーと諸科学
著者等紹介
ペゲラー,オットー[ペゲラー,オットー][P¨oggeler,Otto]
1928年アテンドルン生まれのドイツ人哲学者。ボン大学で、文献学、歴史学、哲学などを学ぶ。ヘーゲル研究の師としてJ.ホッフマイスター、現象学研究の師としてO.ベッカーをもち、晩年のハイデガーとも親交する。ヘーゲル・アルヒーフ所長としてヘーゲル研究をリードしてきた。1994年ボーフム大学を退官し現在は同大学名誉教授
伊藤徹[イトウトオル]
1957年生まれ。京都教育大学教育学部助教授。哲学専攻
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