内容説明
『水滸伝』の「武松のものがたり」の中の一話「西門慶・潘金蓮殺し」を発展させ、むせかえるような愛欲の世界を描いた天下一の奇書『金瓶梅』。話は、中国の宋の時代、女たらしの商人、西門慶と色の道上手の潘金蓮のくだりから始まる。金蓮は夫の弟武松を口説いたり、夫を毒殺して西門慶の第五夫人におさまる奸婦…妻妾入り乱れる西門慶の屋敷で次々と起きる事件とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょう
1
正直言って自分はこの作品に対して、延々と落ちのないお笑いを見ているような退屈さがありました。しかし、水滸伝では描かれなかった、宋代の上流階級の人々がどのように過ごしていたのかをつかむという意味では、意義のある作品だと思います。また、昔栄えていた一家であっても時流に乗り遅れると没落していくという、世の中の儚さを知るという意味でも、有益な作品かと思いました。作中では、比較的いい人が亡くなっていき、悪人が生き残るという、なんとも言い難いストーリーなのですが、それも世の中の真理の一部なのかもしれません。2023/04/26
ブチ
1
図書館で。漫画グリム童話の金瓶梅が好きなので読んでみた。思っていたより読みやすく訳されていた。けれど、二号三号という訳し方が気になった。浮気相手じゃないんだから、第2夫人第3夫人とかではいけなかったのかと思ってしまった。2019/08/20
若黎
0
再読は意外にもさくさく進んだ。漫画の金瓶梅のおかげかしらん。所々、読みづらい訳があるけど。 明日は第2巻いけるかな。2020/06/12
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