出版社内容情報
いまだ評価の議論が止まぬ謎の法学者シュミットの,その思想形成と反ユダヤ主義との関連を克明に検証,知識人とナチズムの論争に新たな研究的視点を提示する。
内容説明
シュミットにおける「反ユダヤ的なもの」は日和見主義ではなく既にワイマール時代から潜在しナチズムの理念に沿って法学的・理論的に発展した過程を克明に検証。「シュミットの謎」を解き明かすとともに知識人とナチズムの問題に新たな研究的視点を提示する。
目次
第1章 ナチズム―政治的生物学
第2章 普遍主義―解放と反革命
第3章 分離主義―ユダヤ人とキリスト教国家
第4章 加速―カテコーンとアンチクリスト
第5章 戦後の時期―さまざまな自己様式化