徳間文庫<br> 光堂

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徳間文庫
光堂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198905729
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

二十数年ぶりの新宿。五藤涼介は、そこで三千社文彦監督の幻の傑作と言われる映画『火雨』の上映会に出くわす。涼介は、かつてふとした出会いから三千社のアパートに引越した。一台のオート三輪で。車は東京の街なかを走っているのに、深い森の奥の径を、奥へ奥へと分け入って行くように見えた。異様な蔦や葛におおわれ、奇怪な巨木が蔓草がしげる―そう。あのオート三輪が、僕を妖怪の棲む森へ運んで行った。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
短編集。著者の作品を表すキーワードは多々あれど、今回はどれにもあまり含まれていない様子。ただどの作品にも人の情念がべったりと張り付いていて、それを読むとやはり著者の作品だと納得させられる。表題作は既読であるが、その劇中のあるシーンはやはり脳裏に刻印されて忘れがたいし、「夜市」の奇妙な邂逅も「燁燁庭の幻術」の転変も「逢魔が時の犀」「青き鬼恋いうる山」の二人の女の会話も、その背後に潜む曰く言い難い個人の過去の重みのようなものが否応なしに連想させられる。派手さは無いが、著者のある一面を味わえる一冊であった。2020/12/14

藤月はな(灯れ松明の火)

21
「美酒の満月」は『虚無への供物』の一文が登場します。半身の喪失は哀しい。「逢魔が時の犀」では女は女なんだな。「八雲が殺した」的ラストに戦慄。「燁燁庭の幻術」は庭の名の由来、剣道をする者なら絶対にしない事から明かされた真実の酷さに絶句。だからこそ、剣道家である父を尊敬していた舜青に対しての大野木の惑乱は舜青の気落ちを考えるとあんまりではないか。しかし、彼は今、修羅にいながら安らいでいるのかもしれない…。「雛の夜あらし」妻を守ろうとする夫と夫の狂乱の理由が分からない妻や「青き鬼恋うる山」の葵子の懇願が哀しい2017/01/07

ooto

1
赤江瀑作品はこれで四冊目。紋切り型な紹介で使われる「日本の伝統的なモチーフ」や「耽美的な描写」にそろそろ目が慣れてきたのか、個人的な赤江瀑のイメージ像が「真摯に人の狂気を描く作家」というものになってきている。作品は「光堂」が一番好み。三千社が感性について語るくだりに首肯する。2013/01/18

takj

0
 なんか不思議な縁を感じる短編集 最後の解説にも不思議縁 2021/09/12

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