出版社内容情報
人間の生の自己演劇化の場として祝祭を位置づけ,アルトー,フロイト,バタイユ等を検証.援用しつつ,悲劇?祝祭?演劇の連結を主題とする現代祝祭論を展開する。
内容説明
祝祭を、人間が真に自己の生を演劇化する場として位置づけ、各地の多彩な祭りを探訪・調査し、歴史の諸々の現場とくに70年代以降の政治と演劇の動向を検証。アルトー、ブレヒト、ベケット劇等に立ち合い、フロイト、バタイユ、カイヨワ等を援用しつつ〈悲劇―祝祭―演劇〉を結ぶ現代祝祭論を構築する。
目次
役者が君主の町(演劇と破綻;アヴィニョンの幟;道化と政治季員;肉体の報復)
自分という俳優(マラルメと未来のスペクタル;アルトーはアントナン・アルトーを目撃する)
祝祭のイデオロギー(執行猶予つきの死;復数の祝祭;相反するものの同一性;反祝祭;悲劇における零度;欲望への意志)
演劇の祝祭性と祝祭の演劇性(悲劇と暴力;聖史劇と社交性;聖なるものの典礼;バロックの盛儀;祝祭と政治)
世界を演劇的に再建すること(各自のなかの祝祭の組織者;共存する存在論的必要性;役割の演戯;創造的身振り)
-
- 電子書籍
- 上司は不倫に含まれますか?1 コミック…