叢書・ウニベルシタス
真理と方法〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 422p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588001765
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1310

出版社内容情報

近代の科学的方法思考では検証し得ない人間の世界経験全体にかかわる真理と認識の問題を追究した,ガダマーの哲学的解釈学の真髄。

内容説明

哲学的解釈学によって現代思想界に多大な影響を与えたガダマーの主著。近代の科学的方法思考によって覆い隠されているもの、あるいは見誤られてきた事柄を指摘し、意識化することを課題にした哲学的解釈学の、その核心が展開される第2巻。シュライアーマッハー心理学、ディルタイの歴史意識、フッサール現象学、ハイデガーらが解釈学的見解から論究される待望の書。

目次

第二部 真理への問いを精神科学における理解へと拡張する(歴史的準備(ロマン主義解釈学およびその歴史学への適用における問題点;ディルタイの陥った歴史主義のアポリア;現象学的探求による認識論的問題設定の克服)
“解釈学的経験の理論”の要綱(理解の歴史性を解釈学の原理に高める;解釈学の基本問題を取り戻す;作用史的意識の分析))

著者等紹介

ガダマー,ハンス=ゲオルク[ガダマー,ハンスゲオルク][Gadamer,Hans‐Georg]
1900年マールブルク生まれの現在ドイツを代表する哲学者。マールブルク大学などで学び、1922年同大学でナートルプに師事し博士学位を、28年ハイデガーのもとで教授資格を取得。68年にハイデルベルク大学を退官するまで、マールブルク、ライプツィヒ、フランクフルト各大学の哲学教授を務め、占領下のライプツィヒ大学では学長の要職にあった。ハイデガー哲学の影響のもと、自身の古代哲学・近代哲学研究を生かして、主著『真理と方法』でロマン主義的・歴史主義的な解釈学を超える存在論的な“哲学的解釈学”を確立し現代思想界に多大な影響をあたえた。その後、精神科学論に限定されない世界経験論・言語論を展開し、またツェーランなどの詩を解釈し、さらに適用論を実践哲学論として展開するなど、その解釈学を発展させ精錬した。2003年3月ハイデルベルクにて死去

轡田収[クツワダオサム]
1934年生まれ。1959年東京大学大学院修了。ドイツ文学専攻。慶応義塾大学、学習院大学教授を歴任、現在、学習院大学名誉教授

巻田悦郎[マキタエツロウ]
1961年生まれ。1991年筑波大学大学院哲学・思想研究科修了。92‐93年フンボルト財団奨励研究員(ハイデルベルク大学)。現在、東京理科大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

12
自分は今は思想史のような研究をしているが、元は社会科学畑であって、思想史をやろうと思ってそうなったんではない。社会科学の認識論を疑い、また柳田国男などのよくわからんテクストに出会うことによって、思想史に引き込まれた。自分が行こうと決めたというより思想史の方がこっちにやってきた。なぜなら、自分が問題視せずに使っている言葉や概念がどこからやってきたかを問わずには、自分の主観に闇の部分が残る。だが言葉の歴史を知ったところで、まだ何か足りない。知識を現代に適用しないとならない。過去と現在を媒介しないとならない。2021/09/17

存在

1
卒論に詰まったので読み直した2019/11/05

Kanou Hikaru

0
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