内容説明
1815年、流刑の身から再起したナポレオンだが、その天下は長くは続かなかった。リチャード・ボライソーの最期から三カ月、甥のアダムはいまだ戦火の消えやらぬ地中海をマルタ島へ向かう。脅威を排除し、地中海での通商路を確保するために、アダムは英国に敵するアルジェの大守の艦船に戦いを挑んだ。それはとりもなおさず叔父リチャードを弔う戦いでもあった―新たな展開を迎えてますます快調な人気帆船小説シリーズ。
著者等紹介
高橋泰邦[タカハシヤスクニ]
1925年生、1947年早稲田大学理工科卒、作家、翻訳家
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感想・レビュー
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鐵太郎
6
アダム・ボライソー 36歳、勅任艦長。フリゲート艦アンライバルド号(46)艦長。リチャードの死後のあれこれをまとめる回でもありますね、この巻。エイバリー、ヨーベル、ファーガスン、タイアック、そして忠臣オールデーらの姿が描かれ、次のヒーローたるアダムへの橋渡しをおこなうはず。しかし二代目ボライソー、デビューは大丈夫か。(笑) 性格が悪すぎたアダムくん、だんだんよくなってきてほっとひと息なのですが、人妻好きは初代ゆずりだしどうなるんだろう。まぁ、がんばれとしか言いようがない。2013/01/24
tai65
0
星3つ2011/11/27