内容説明
日本由来の文化である“和”、中国由来の文化である“漢”、そして欧米由来の文化である“洋”。古来、人びとはより良い生き方を求め、より広い世界へとつながっていくために、さまざまな文化や知識と触れ合い、まじりあう中で社会とその規範を作り上げてきた。奈良時代以前から現代にいたるまで、日本人が「人としてどう生きるか」を模索してきた歴史を、“和”“漢”“洋”の交錯の中から描き出す画期的な一冊。
目次
序章
第1章 奈良時代以前―“漢”の摂取
第2章 平安時代―“和”の確立
第3章 鎌倉・室町時代―“和”“漢”の併立
第4章 安土桃山時代、江戸時代初期―“和”“漢”の復興
第5章 江戸時代―“和”“漢”の浸透
第6章 幕末、明治時代初期―“和”“漢”“洋”の変容
第7章 明治・大正時代、昭和時代前期―“和”“漢”“洋”の折衷
第8章 昭和時代後期―“洋”の圧倒
終章 日本人にとって教養とは何か?
著者等紹介
鈴木健一[スズキケンイチ]
1960年、東京生。現在、学習院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。