内容説明
風船=気球伝来説の真相。1783年、フランスで気球が発明され人間が初めて空を飛んだ。そのビッグニュースはオランダ船で長崎へ、そして江戸まで届けられた。その後、ロシア使節の一員が長崎で熱気球を揚げた。その熱気球=風船が、なぜ秋田県の山中に伝わっているのか。伝来の謎を数々のエピソードを交えて読み解く。
目次
最初の気球飛揚(一七八三~一七八九)
天明の天変地異(一七八三~一七八五)
江戸の蘭学者・大槻玄沢(一七八五~一七八六)
リュクトシキップ(一七八四~一七八八)
桂川家の人々(一七八五~一七八七)
松平定信と寛政の改革(一七八七~一七九三)
エリザ・オブ・ニューヨーク号(一七六八~一七九七)
ヘンデレキ・ヅーフ(一七七七~一八〇〇)
キリシタン国から来た漂着民(一八〇〇~一八〇二)
水素気球の伝来(一七九八~一八〇三)
ロシア使節レザノフ(一八〇三~一八〇四)
和紙でつくられた熱気球(一八〇四~一八〇五)
日露通商交渉(一八〇四~一八〇五)
レザノフのその後(一八〇五~一八〇七)
フェートン号事件(一八〇四~一八〇八)
紅毛読書達人・馬場佐十郎(一八〇〇~一八一一)
商館長にして無類の交渉人(一八〇八~一八一〇)
蝦夷のロシア人捕囚たち(一八〇八~一八一三)
出島乗っ取り作戦(一八〇九~一八一三)
シャーロット号の再来(一八一四~一八一五)〔ほか〕
著者等紹介
松尾龍之介[マツオリュウノスケ]
昭和21年、長崎市生まれ。昭和44年、北九州市立大学外国語学部卒。昭和46年上京。漫画家・杉浦幸雄に認められる。主に「漫画社」を中心に仕事をする。平成9年から五年間、「サンデー毎日」の『ヒッチ俳句』を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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