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内容説明
世界中に散在する東アジアの美術作品を体系的に捉えるためには、画像はもとより、その所在情報、そして、その作品を含むコレクションの来歴などを、アーカイヴとして整備し、研究のプラットフォームを作り上げていくことが不可欠である。半世紀に及ぶ継続事業を経て、近年三編の完結を見た『中国絵画総合図録』は、その先駆的な営為として特筆すべきものである。アーカイヴ構築のために先人はどのように考え、行動してきたのか。これからのデジタル・アーカイヴの時代にどのように対応し、展開していくのか。東アジア美術研究を領導する豪華執筆陣による論考を収載。コレクションとアーカイヴの連環がもたらす最先端の研究視角を鮮やかに提示する。
目次
1 東アジア美術研究・過去から未来へ―コレクションとアーカイヴ(東洋文化研究所東アジア美術研究室半世紀の歩み―『中国絵画総合図録』三編完結まで(附 参考資料 歴代教授履歴業績)
正倉院宝物と中国の死後世界
唐絵研究の可能性―半島由来絵画を中心に
二十世紀前期の文物調査と中国美術史の発展)
2 東アジア美術研究の現在(受戒と仏像;唐宋画牛考;宋帝后画像について―東アジア中世の帝王画像における宗教性と世俗性;後堀河院の絵巻制作と蓮華王院宝蔵;浄土五祖像の成立をめぐって ほか)
著者等紹介
板倉聖哲[イタクラマサアキ]
1965年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国を中心とした東アジア絵画史
塚本麿充[ツカモトマロミツ]
1976年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国絵画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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