正訳 源氏物語 本文対照〈第6冊〉若菜(上)・若菜(下)

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正訳 源氏物語 本文対照〈第6冊〉若菜(上)・若菜(下)

  • 中野 幸一【訳】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 勉誠社(2016/10発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 365p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585295761
  • NDC分類 913.369
  • Cコード C0393

出版社内容情報

語りの文学『源氏物語』、その原点に立ち返る。
本文に忠実でありながらよみやすい。
最上の現代語訳!第六冊は若菜上巻・若菜下巻。源氏三十九歳の冬から四十七歳の年末までの出来事。
朱雀院の皇女女三の宮が源氏に降嫁するも、その幼さは源氏を失望させ、さらに、六条院の蹴鞠で、柏木に垣間見られるという失態まで犯す。その出来事以来、女三の宮への思いを募らせた柏木はついに、六条院が人少なとなった隙に思いを遂げる。二人の密通により源氏は因果応報の恐ろしさに愕然とする。一方、罪の重さに苦悩した柏木は病に臥す…。
巻末の論文では貴族の生活習慣について取り上げる。「夕顔」巻での忍び歩きの実際の人数は何人だったのか? 「若菜」上巻で柏木が女三の宮を垣間見る場面の御簾は、「巻き上がって」いたと解釈するべきか「引き開けられた」と解釈するべきか? など、現代の我々からは理解の及ばない、貴族の生活習慣の実態に迫る。

【本書の特色】
1.美しく正しい日本語で、物語の本質である語りの姿勢を活かした訳。
2.物語本文を忠実に訳し、初の試みとして、訳文と対照させ、物語本文を下欄に示す、本文対照形式。
3.訳文に表わせない引歌の類や、地名・歳事・有職などの説明を上欄に簡明に示す。
4.敬語の語法を重視し、人物の身分や対人関係を考慮して、有効かつ丁寧に訳す。
5.物語本文で省略されている主語を適宜補い、官職名や女君・姫君などと示される人物にも適宜、( )内に呼名を示し、読解の助けとする。
6.訳文には段落を設け、小見出しを付けて内容を簡明に示す。また巻頭に「小見出し一覧」としてまとめ、巻の展開を一覧できるようにした。
7.各巻末に源氏物語の理解を深めるための付図や興味深い論文を掲載。

中野幸一[ナカノ コウイチ]
早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章。
主な編著書に『物語文学論攷』(教育出版センター、1971年)、『うつほ物語の研究』(武蔵野書院、1981年)、『奈良絵本絵巻集』全12別巻3(早稲田大学出版部、1987?1989年)、『常用源氏物語要覧』(武蔵野書院、1995年)、『源氏物語の享受資料―調査と発掘』(武蔵野書院、1997年)、『源氏物語古註釈叢刊』全10巻(武蔵野書院、1997?2010年)、『九曜文庫蔵源氏物語享受資料影印叢書』全12巻(勉誠出版、2008?2009年)、『平安文学の交響―享受・摂取・翻訳』(勉誠出版、2012年)、『フルカラー見る・知る・読む 源氏物語』(勉誠出版、2013年)、『ちりめん本影印集成 日本昔噺輯篇』(共編、勉誠出版、2014年)などがある。

内容説明

朱雀院の皇女女三の宮が源氏に降嫁するも、その幼さは源氏を失望させ、さらに、六条院の蹴鞠で、柏木に垣間見られるという失態まで犯す。その出来事以来、女三の宮への思いを募らせた柏木はついに、六条院が人少なとなった隙に思いを遂げる。二人の密通により源氏は因果応報の恐ろしさに愕然とする。一方、罪の重さに苦悩した柏木は病に臥す…。物語本文を忠実に訳し、訳文と対照させ、物語本文を下欄に示す、本文対照形式。各巻末に源氏物語の理解を深めるための付図や興味深い論文を掲載。

著者等紹介

中野幸一[ナカノコウイチ]
早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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18
源氏は若菜と折口信夫は言っていたそうだが、その肝心なところで読みやめになってしまっていた。この巻には白眉と言える箇所がいくつかある。縄のつけられた猫が御簾を引き上げて、不意に女三宮の姿が柏木と夕霧のまえにあらわになるシーン。源氏が女三宮のところに通っているあいだ、正妻の紫の上は眠れないでいるのにそばにいる女房を気にして身じろぎもしないでいるさま。柏木と女三宮の邂逅とそれを知った源氏の心中の痛ましさ。恥づという言葉が頻出するけれども、そこには語源的な意味で、眩しいものに相対したもののあわれさがあるようだ。2017/06/02

gorgeanalogue

12
「(女三宮と交情した柏木を)殺すという一歩手前まで迫った源氏の心を、はっきりと書いたのが、若菜の巻の練熟した技術である。美しい立派な人間として書かれて来た源氏が、四十を過ぎて、そんな悪い面を表してくる。此は厭な事ではあるが、小説としては、扱いがいのある人間を書いている訣である」(折口信夫)というある意味で「近代的な」心理描写とその一方で、きっかけになったのが猫のいたずらであった、というのがなんとも滑稽かつグロテスクな味わいで、これに重なるようにして紫の上の病が描かれるのが、何か澱んだような読後感を与える。2022/02/22

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