出版社内容情報
近世史研究の原点となった『日本誌』を著したケンペル、『更級日記』を英訳したモリスら先駆者たちが切り開いてきた各国の日本研究。
彼らのあとを担う欧米やアジアの第一線の研究者たちが、「世界」という観点から「日本」を捉えるための新たな視座を提示する。
序 グローバル・ヒストリーと世界文学 伊藤守幸・岩淵令治
第一部 “日本史研究”のコンテクスト
"日本史研究"のコンテクスト 岩淵令治
欧米における日本近世史研究―近世日朝関係史との出会い ロナルド・トビ
フランスにおける日本研究の150年の歩みとその現状―日本史を中心に ギョーム・カレ
韓国における日本史研究―地域史的観点からの接近 朴花珍
コメント1 日本から、外国からみんなで日本を考える 世川祐多
コメント2 自文化/異文化理解の落とし穴─見る人も見られる人も もろともに 米谷均
【討論要旨】“日本史研究”のコンテクスト 望田朋史
第二部 世界文学としての日本文学
世界文学としての日本文学 伊藤守幸
宣教師ホイヴェルスの日本語文学─「世界文学」の精神を考える 郭南燕
“The Sarashina Diary”への批評に関する考察 ソーニャ・アンツェン
題とは何か リチャード・バウリング
世界文学と日本─『更級日記』の意義 クリスティーナ・ラフィン
【討論要旨】世界文学における更級日記─新訳の国際的評価をめぐって 総合討論 福家俊幸
伊藤守幸[イトウモリユキ]
編集
岩淵令治[イワブチレイジ]
編集
内容説明
近世史研究の原点となった『日本誌』を著したケンペル、『更級日記』を英訳したモリスら先駆者たちが切り開いてきた各国の日本研究。彼らのあとを担う欧米やアジアの第一線の研究者たちが、「世界」という観点から「日本」を捉えるための新たな視座を提示する。
目次
第1部 “日本史研究”のコンテクスト(“日本史研究”のコンテクスト;欧米における日本近世史研究―近世日朝関係史との出会い;フランスにおける日本研究の150年の歩みとその現状―日本史を中心に;韓国における日本史研究―地域史的観点からの接近;コメント1 日本から、外国からみんなで日本を考える ほか)
第2部 世界文学としての日本文学(世界文学としての日本文学;宣教師ホイヴェルスの日本語文学―「世界文学」の精神を考える;“The Sarashina Diary”への批評に関する考察;題とは何か;世界文学と日本―『更級日記』の意義 ほか)
著者等紹介
伊藤守幸[イトウモリユキ]
秋田県生まれ。東北大学文学部卒業、東北大学大学院文学研究科博士課程後期課程中退。博士(文学)取得(東北大学、1995年)。国立仙台電波工業高等専門学校助教授、弘前大学人文学部教授などを経て、学習院女子大学教授
岩淵令治[イワブチレイジ]
1966年東京都生まれ。学習院大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会研究科博士課程単位取得退学後、博士(文学)取得(1999年)。国立歴史民俗博物館総合研究大学院大学准教授などを経て、学習院女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。