内容説明
日本語がつくり上げた日本の文学―日記文学、和歌や俳句、随筆を経て、私小説という表現手法が生まれた道筋、その生い立ちを浮かび上がらせる。
目次
1 日本語にとって「私小説」とは何か(随筆とエッセー;日記の国;歌の国;日本語としての「私」)
2 「私」にとって小説とは何か(語り部の資格と日本の小説道―伊藤桂一と志賀直哉;小説と随筆の境界―志賀直哉『沓掛にて』;書くことへの自意識の始まり―辻潤と牧野信一;生きる「私」と書く「私」―小島信夫の現在進行形小説)
著者等紹介
勝又浩[カツマタヒロシ]
1938年横浜市生まれ。文芸評論家。法政大学文学部名誉教授。『文学界』『季刊文科』『三田文学』などで同人雑誌評を担当してきた。「我を求めて―中島敦による私小説論の試み」で第17回群像新人文学賞評論部門、『中島敦の遍歴』で第13回やまなし文学賞研究・評論部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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