南山大学学術叢書<br> 所与と自由―近現代文学の名作を読む

個数:

南山大学学術叢書
所与と自由―近現代文学の名作を読む

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ A5判/ページ数 511p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585290513
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1095

内容説明

すべての“読み”は恣意性を持つ。そもそも読もうとすること自体が恣意―能動のはじまりである。同時に、それは恣意の困難―受動のはじまりでもある。―語りつくせぬものとしての“読み”に迫る。

目次

1(「舞姫」の“近しさ”―斎藤美奈子・田中実の批判を手がかりに;『雁』の“もどかしさ” ほか)
2(「城の崎にて」末尾、あるいは反芻と帰還;『暗夜行路』―継起と受難 ほか)
3(開かれ、閉じられた「地球図」(太宰治)―小さな白石
太宰治「女生徒」の自立性―『有明淑の日記』との関係で ほか)
4(佐藤春夫「お絹とその兄弟」―囲い込まれた生の感触;「篝火」の中の川端康成―「門がなかつた」の“孤立” ほか)
5(『仮面の告白』の“ゆらめき”―「盥のゆらめく光の縁」はなぜ「最初の記憶」ではないのか;『愛の渇き』の“はじまり”―テレーズと悦子、末造と弥吉、メディア、ミホ ほか)

著者等紹介

細谷博[ホソヤヒロシ]
1949年、千葉県に生まれ東京で育つ。早稲田大学法学部卒。同文学部卒。同大学院文学研究科修士課程修了。博士(文学、大阪大学)。南山大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じめる

2
着眼点はよいが感情的にすぎる気がする。小林秀雄のカッコヨサを再認識させるのは上手い。太宰研究においては、「親友交歓」を来訪者のモチーフで他作品と比較検討を進めたところで秀でている。もう少し言葉を尽くしてくれ! しかしなかなか悪くない。室生犀星と徳田秋声と、中也と、読めたのはうれしかった。2014/08/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6392344
  • ご注意事項