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内容説明
『伴大納言絵詞』『鳥獣戯画』『源氏物語絵巻』など中世の絵巻には、現代の視点で見れば何とも奇妙な表現がちりばめられている。なぜそのように描かれたのか。絵師の発想・意図から中世文化を考察する。
目次
第1部 絵巻の表現から絵師の発想を探る(『華厳縁起』義湘絵の一場面から―なぜ善妙はあられもない格好で泣かなければならなかったか;僧の声を聴く―絵巻の声の線の性格と起源について;「~ところ」という言葉―彦火々出見尊絵巻と画中詞の発生;伴大納言絵詞鎮魂説の再検討―わき役の顔貌表現から制作意図を読む;『鳥獣戯画』甲巻の的弓場面の逆向性について―「嗚呼絵」と鳥獣戯画;あばら家の美学―なぜ絵巻に荒廃が描かれたのか)
第2部 絵巻・絵本の武者表現を考える(粉河寺縁起絵巻の長者の娘の出家について―武士一族の出家譚;瓢箪足小考―鳥居派・又兵衛・仁王像;平安絵画における筋肉表現の受容と転用―武者絵以前の「瓢箪足に蚯蚓描」;『平家物語』における筋肉表現の受容と転用―武者絵以前の「瓢箪足に蚯蚓描」;合戦絵巻・絵本における武者の顔貌―武者の顔貌表現の起源;『洞窟の頼朝』の顔貌―近代日本がにおける武者表現)
第3部 絵巻とマンガ・現代絵画の発想(「大人げないもの」が発達するとき―相似形としての絵巻とマンガ;マンガ以前の日本絵画の時間と空間表現―マンガのコマとの対比において;偶像崇拝が禁じられた神をどのように描くか―現代日本のマンガとアニメーションにおいて;後ろ姿の自画像について―歌川国芳が顔を見せない理由;柳瀬正夢「五月の朝と朝飯前の私」制作動機―モダンボーイとカミソリ)
感想・レビュー
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onepei
月音