内容説明
マグロ・クジラ・サンマ…、海の資源をめぐって世界が騒がしい。しかしわれわれは、どれだけ魚について知っているのだろうか?不確実で変動する水産資源を持続的に利用するために、経済、地域、文化といったさまざまな価値観の中での科学のあり方を、日本発の「つくる漁業」の実例とともに考察する。
目次
はじめに―生命科学と現代社会
序論 海の資源の持続的利用を考えるために
座談会1 不確実性の中での資源保護の将来像と科学のあり方
第1章 マグロ資源管理について考える
第2章 捕鯨の思想を探る―論争を読み解く
第3章 震災復興とエリアケイパビリティー
第4章 「つくる漁業」と食料安全保障
第5章 水産物の流通消費と水産資源
第6章 海洋における順応的管理とはなにか?
座談会2 海と陸の生物資源を考える
著者等紹介
佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
京都府立大学教授、総合地球環境学研究所名誉教授。専門は植物遺伝学。1952年生まれ。京都大学大学院農学研究科修了
石川智士[イシカワサトシ]
東海大学海洋学部教授。専門は国際水産開発学、集団遺伝学。1967年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程後期修了
黒倉寿[クロクラヒサシ]
東京大学大学院農学生命科学研究科名誉教授。専門は水産海洋学、水産開発学。1950年生まれ。東京大学大学院(農・博)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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