内容説明
日本軍「慰安婦」、韓国人被爆者、サハリン残留朝鮮人・日本人、在韓日本人女性など、戦後の日韓関係において置き去りにされてきた諸問題と民衆の異議申し立てに焦点をあて、人の移動・文化・思想・歴史の「境界」をキーワードに両国の政治過程や文化交流を丹念にたどる。
目次
日韓関係の境界構築とその解体に向けて
第1部 「反日」のなかの日韓関係(移動の境界と越境―釜山収容所/大村収容所の「境界の政治」;文化の境界と禁止―日本大衆文化をめぐる韓国の文化的アイデンティティ;思想の境界と断絶―韓国における原爆体験のゆがみと“反核”;歴史の境界と対立―歴史認識と「過去清算」のナショナリズム)
第2部 「反日」と「嫌韓」の連鎖を断つ(戦争被害受忍論を克服する「方法としての歴史問題」―中国帰国者、原爆被害者、そして『基町アパート』;サハリンで交錯する日韓の「残留者」たち―日韓ロの多層的空間を生きる;在日コリアンの名前とアイデンティティ―本名と通名の裂け目;領土問題を超える東アジアリージョナリズムのビジョン―「国益」の境界解体)
境界解体の半世紀へ―「連帯」を研ぎ澄まして
著者等紹介
玄武岩[ヒョンムアン]
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門はメディア文化研究、日韓関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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